『その声でささやいて』キケンな教師と危ないカンケイ
―――――
大きな紙袋を抱え、靴を脱ぎ捨てると自室へと向かった。
室内だというのに、外気とは差ほど変わらないのは、誰もここに居なかった証拠。
悴(かじか)んだ手で、袋の中からコートを取り出す。
それは、亜耶と別れた後。
一人、駅ビルの中のショップをブラついた。
師走と呼ばれる季節の所為か、クリスマス前だからなのか、どのショップも人で溢れている。
適当なショップを廻り、やっとの思いで帰宅した。
コートをハンガーに掛け溜息を吐くと、ベッドに転がる。
そして、また一つ溜息を吐く。