君しかいらない


この深夜に奇妙なほど

長く続くその声に背筋が少しだけ緊張を覚えた。



何をしているのか分からずに

布団を頭からかぶってみるものの


悪い予感が胸から離れず


布団から抜け出し

息を殺すように


お父さんの寝室に向かった。




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