君しかいらない


寝室のドアノブに手をかけた時

思わず飲み込んだ生唾の音でさえ聞こえてしまったんじゃないかと思うほどの緊張。



手に嫌な汗が滲む。


ゆっくり


慎重に


ほんの少しだけドアを開いた。




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