君しかいらない

「あら大変じゃない。

病院に行った方がいいわよ。

…っと保険証はどこにしまってたかしら…?」


「大切な物は全部お父さんの仕事部屋。」

「あっ…そうだったね

取りに行ってくるから待ってて。」


大きいお腹をしんどそうに抱えながら

あの女がゆっくり階段を上って行くと

あたしは焚火に温まりに近付く。


< 264 / 1,001 >

この作品をシェア

pagetop