君しかいらない
「お父さ…あたし…そんなつもりじゃ…」


お父さんの顔を見るなり

突然、自分でも分からないうちに言い訳が口をついた。


「莉子…お前…」

「違うの…違うの…あたしそんなんじゃなくて…」

知らず知らず

溢れ出す涙。

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