君しかいらない
知也の背中に腕を回してきつく抱きしめた。


平気なわけない。

「知也こそ…本当は…

本当は…あたしの事どう思ってるの?」


「どうって…?」

「知也は…知ってるんでしょ?」


あたしの質問に知也は答える事をしないで

抱きしめてる腕に力が入ってくのだけ感じる。


知ってるなら…

知っていても…

あたしをそばにおいとく理由を…

知りたいよ。

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