君しかいらない
「…壊してやろうか?」


長い沈黙のあと

耳元で囁かれた言葉。


「壊してよ…

何もかも…

形なんて残らないほどに…」


最初から


壊れてるんだから


これ以上壊せるなら…

その方が楽になれるに決まってる。



最初から

平坦な道なんて歩いてない。


そうでしょ…?



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