君しかいらない
今だって

こんなに苦しそうな知也を見ながら

それでも

彼を求めてる。


「どんな罰を受けても…償いきれない罪があるんだ…」

「それは…あたし達が今…しようとしてる事?」


あたしの感じてる事を全て汲み取るように

目を細めて

あたしの事を見つめた

知也の唇が

そっと…

少しだけ強張った

あたしの

唇に触れた。


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