君しかいらない
「…どうしたんですか?」


あんまり関わりたくない気持ちと裏腹に

そうはさせてくれなさそうなタイプだと分かったのは

開け放たれた炊飯器の中でお粥かと思うほどぐちゃぐちゃになったお米を見た時だった。


「普通に炊いたつもりだったんだけどね…」

申し訳なさそうにしながら

へらでお米をつつく叔父さんに

もしかしたらこの人はあの女とは違うかもしれないと思った。

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