君しかいらない



お葬式は

私と真琴と真理子と知也だけでひっそりと行われた。


真理子は疲れてぐっすり眠っていたけど

真琴はお父さんの傍から離れずにずっと泣いていた。



そんな真琴と一緒にいる事がこわくて

一人、外でずっと星空を眺めていた。



そのほうが

幸せそうなお父さんを思い浮かべられるから。




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