君しかいらない

「あの海に行ったのは偶然…だったけどね」

「今更だけどお礼言ってなかったから…

ありがとう。」


目が泳ぐ。


緊張してる身体が強張りながらも

隣にいる知也を感じたくて

触れそうで

触れられないこの距離に神経が集中する。




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