君しかいらない


知也とこうして並んだのはいつぶりだろうか?


横目でチラっと盗み見たその横顔。


前よりも少し老けたような…でも

前よりもずっと男らしい顔つき。



「以前に…」

「ん…?」

「海で私の事、助けてくれたんでしょ?」

「ん?…そんな事あったかな?」

「お父さんが教えてくれた。」



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