女社長は12歳
「神野の許しも出たようだし、これできららの社長就任は決定、ということでよいかな?」

良造が言った。進行役の片桐がすかさず答える。

「はい、重役全員一致できらら社長の就任を容認いたします。社長にはこれから会長として社に名前を残していただきたく存じますが」

「まあ、いいじゃろう。だがワシはしばらく日本から離れるでな。会社のことはすべてお前達にまかせる。とにかく、きららを全面的に支えてやってくれんかのう」

「もちろんです。新社長を全力で支えてまいりますので、どうか社長、いや、会長もお達者でいてください」

神野は良造に力強く言った。
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