夜を歩く少女



「1回いくら?」


この言葉にはもう慣れっこだ。
少女はくるりと振り向き、

「2万」

と微笑んだ。




17歳。

普通の女子高生なら
彼氏とデートをしたり、
友達と毎日充実した日々を
おくっている。

この少女を除いては。
< 1 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop