君のホームランで、連れてって!!

「悠がやりたかったのってこれ・・・?」

「そう!!」


ワニワニぽこぽこ!

30秒以内に何匹のワニを叩くことが出来るかのゲーム。


「おっしゃー!! やるぜっ、菜緒!」


子どもみたいにはしゃぐ悠は、可愛くて、菜緒はつい笑ってしまった。


「ふふっ、悠ったらおっかし~」

菜緒は口を押さえて笑った。

「なっ・・・。そんなに笑うことないだろ?」

「だってぇ~」

菜緒は笑いすぎて涙が出ていた。

悠は照れくさそうにして頭をかいた。



そして数分話してから、悠が切り出した。

「よしっ! やるぞ、菜緒」

「うん!! 任しといて!」


ピー・・・


30秒カウントの音が鳴り出した。


「よしッ」

バンッ!

「悠! 右!!」

「おぅッ!!」

ポコッ!

「菜緒! 前、前!」

「あっ!!」

ぱんっ!!


____....


ピー・・・


30秒が終了したのを知らせる音が鳴った。

「ふぅ~・・・」

「終わった・・・」

2人とも疲れきっていた。

「よし、気になる結果は?」

悠が乗り出した。



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