2匹の蝶々

学校で君と ー心 Sideー


「あー。おいしかった」


あたしはお弁当を食べ終える。

「萌ちゃん。あたしちょっと散歩行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」


まだ、お弁当を食べている萌ちゃんに手を振って教室を出る。


ガシッ

廊下で誰かに手をつかまれた。


「きゃあっ…」

そのまま、連れて行かれる。


上を向くとそこには。

「やっぱ…夜まで待てない」


音…


ガラッ

あたしを誰もいない理科室に連れ込む。


「音…?」

カチャッ


音は理科室の扉に鍵をかけた。


「心…」
「きゃっ」

ガタタッ…


音に抱きしめられ、そのまま冷たい床に倒される。


「だ、めだよっ…い…んんっ」

口を塞がれた。


「大丈夫。鍵かけたから」

いや、そっちじゃなくて。

あたしが駄目なんだって。


「ああっ…」

あたしの抵抗も虚しく、スカートをめくり太ももを撫でる音。


「心」
「あっ…駄目っ…ん」

音の手はあたしの敏感なところに触る。


「ああんっ…」

理科室にあたしの甘い声と、アレの音が響く。


「可愛いよ…心…」
「い、ん…」

激しくなっていく行為。


舌を絡めながら、下を攻める音。


「ああっ…やっ…んっ…んん」
「本当は気持ちいいくせに」


口を離して、ニヤッと笑う音。


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