恋愛一色
遥斗の言葉を聞いて、俺は飛んで喜んだ。


また遥斗と一緒だ、という嬉しさのあまり少しだけ涙が出た。



この日の夜、家に遥斗と和馬と淳を呼び、合格祝いパーティーをした。



和馬と淳もちゃんと志望校に受かり、俺達は晴れて春から高校生だ。



春休み、俺は一人の女性と付き合った。
名前は綾。
街を歩いていたら綾から声をかけられ、一緒に遊んだ。

そして綾から告白をされ、付き合った。

だが一週間もしないうちに別れてしまった。

理由は、俺に付き合う気がないから。


また俺のせいで人を傷つけてしまった。




─…今日は入学式だ。
真新しい制服に身を包み、遥斗を迎えにいく。



俺は勢いよく家を飛び出した。



空を見上げると、澄んだ青色が空を染めていた。


もう嘘はつかない。
もう人を傷つけない。



この二つを胸に、俺は歩いていく。




高校なんて楽しみなんかなかった。



楽しくないと思っていた。



でも…この日、



俺は恋をした──…
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