恋愛一色
俺は小さい紙切れを手に持って、掲示板を見ていた。


たくさんの数字が並ぶ中、俺は自分の受験番号を探していた。



『…あっ…あった』



俺の受験番号は2107。
ちょうど真ん中あたりに、俺の受験番号があった。


それを見た瞬間、俺は小さくガッツポーズをした。



『遥斗っ!あった!よかった。遥斗は?』



俺は遥斗の肩を揺さぶる。



遥斗は小さく頷き、受験会場から出て行った。


俺は急いで遥斗の後を追いかけていく。



『遥斗っ待てよ!』



遥斗の歩くスピードが速い。


俺は走って遥斗に追いついていく。



『どうした?』



『人混み嫌い』




俺はつい遥斗の発言に笑ってしまった。



『なんだそれ、で?どうだった?』




遥斗は俺の方を向く。


また遥斗の綺麗な瞳に吸い込まれていく。





『俺が落ちるわけねぇだろ?』
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