君の瞳が愛をささやく
「で、どこへ行けば良いの?」


私が言うと、臣は恥ずかしそうに俯いた。


「俺…澪と結婚するんだ♪
入籍日は来年の姉さんの誕生日にするつもり。」


「結婚?
しかも私の誕生日に!?」


なんて急な話…


「ほら、俺は父さんの会社を継ぐって決めてるし?
四年になったら会社で研修とか始めるつもりなんだ。」


臣が語る将来は輝いて見えた。


「澪は保育士の資格を取って働くだろ?
そしたら向こうの両親も母さん達も、だったら来年の内に結婚しちゃいなさいって話しになってさ…
お互い働き始める前の方が落ち着いて結婚式を上げられるだろうからって。」


「おめでたいけど…急な展開ね?」


「俺も驚いたよ♪」
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