コノ男、大魔王ニツキ。
バトル1
「やめて下さい‥‥!
殺られる!先輩に殺られる!助けて‥‥!」

ガバッ

私の寝間着代わりのジャージは汗が染みていた。

「夢‥‥?超リアル。」

ショートカットの頭をクシャクシャと整える。

西浦七生。花も恥じらうはずの17歳。

運は最悪。運動能力も最悪の、運が付くものすべて最悪。
運送業何かは何がどう転んでも失敗するだろう。

バタン!

「あれ。七生ちん。俺の夢でも見たのかな?
顔が真っ青だゾ☆」

いきなりノックもなしに部屋に入ってきたのは、
言うまでもなく先輩なわけで。

「理解してるなら、出てってください!」

ぐっと先輩が前のめりになった。
先輩の美しい顔が、私のか生まで後数センチ。

「ぬっ!?ちちちっ近いですよ!」

私は頭を後ろに引いた。
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