私の専属執事。
「ご主人様が明日の放課後は開けておくように、との事です。」


「明日!?はぁ。
また急だなぁ。
わかった、開けるよ。」


「お願い致します。
では、おやすみなさいませ。」


「おやすみ。」


はぁ。


用事があるなら前もって言ってって言ってるのになぁ。


お父さんに対し不満を覚えながら、携帯を取り出す。


TRRRRR、TRRRRR、TRRRRR、TR。


《もしもし、楓?》


「あ、綺歌?ごめん、明日の事なんだけどさ。」


《あー、おじさん、また?》


「うん、また。それでさ。」


《おっけー。いいよ、また今度で。》


「本っ当ーにごめんね。」


《あはは。いいって。
気にしないでいいよ。》


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