×


「…はるなちゃんっ!!!!」
必死に呼びかけても姿も見えなければ声も聞こえない…





静寂に満たされる部屋…




南沢の耳に入ってくる音はなかった……





永澤が泣いてる姿だけが目に映る…







もう少し早くこの答えに気づいていればこんなことにはならなかった…






新島を見殺しにしたも同然だ…














……と思った時だった…!








目に映る…
カウントを止めない数字…







ピッ…!
0:50…






「…え?」


目の前に大きなものが通過した…







……グチャッ!!



「……ぁ…あ…あぁ…!!!」
永澤が口を抑える。



「………ど……どこが…あ……安全…地帯…よ…………」





……ドスッ!





頭に牙が刺さった長瀬の顔が目を見開いて床に落ちた。


ブシュゥゥゥウウウウウ…

勢いよく血が飛び散る…



「…イャァアアア!!イヤッ…ィャァアアアア!!!」
「…落ち着け永澤!!」
「…なんで?!なんでなの?!…終わったんじゃないの?!!」
「……どうなってんだ南沢ァア!!!」

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