×



残り12本…!



いつ自分たちの場所に刺さってもおかしくない…



残るは6人の居る場所と鍵穴を挿す4ヶ所、そして南沢たちの周りを囲む1ヶ所と新島の近くにある1ヶ所…



周りを見ると牙の壁が立ちはだかり今にも自分たちを突き刺そうとしていた…






最悪の場合は誰かを踏んでまでも牙を避ける必要がある……………






………?









『誰かを踏んでまでも』……?!









浮かぶ……





「………ま…まさか…!」



たった1つの『理』………










部屋の四方は6×6の壁……





ここに居るのは6人……










「……どうしたの?」

永澤が南沢の顔を伺った…





ピッ…
0:55…






「…キャァァァァアアア!!!」
「……はるなちゃん…っ!!」


…ズンッ!!







新島の声が途絶えた…





「……イヤァァアアアアアア!!!」
永澤が鍵を離すと、牙の壁に泣きながら張り付いた…
新島との間を遮断するかのように立ちはだかる牙……



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