大嫌い、でも、大好き


「順平!順平って釣竿持ってなかった!?」


「や…持ってねぇ……つーか、千鶴、」



学校に着くなり私は順平に聞いてみた。うん、持ってないのは知ってるけど一応…ね?

でも順平はさっきの私と悠希を気にしてるのか少し歯切れが悪い。



「順平、私は大丈夫だよ。

それよりさ…釣竿持ってる人知らない?」



今は…恋心よりも友情。

今の私に必要なのは誰かの慰めじゃないから。

多分、この気持ちは自分で乗り越えなきゃいけない問題だから。


順平や日向の気持ちはすごく有り難いし、嬉しい。


でも…自分で乗り越える。




それが私にできる事。









―――――――――――
―――――――――



「千鶴ー、今日一緒に買い物行かない?」


「ごめん、日向…今日は先約あるからまた今度ね?」



朝、家を出る時は忘れていたけど、学校は昼で終わりだった。

昨日は悠希がいなくなるってショックで何も考えられなかったし、朝は…悠希にフラれて落ち込んでた。

午前授業だったのに気づいたのは三時間目が終わる間際だったし。



「……それってアイツ?」


「うん、一緒に釣りしに行くんだ。」



日向が不満そうなのはたぶん、朝の事があったから。
不満が顔にありありと出てる日向に苦笑いをして、教科書を鞄に仕舞った。



「日向が思うよりずっと私は元気だから大丈夫だよ。」



そう、思うより大丈夫。

フラれたら泣いて立ち直れないかも、なんて思っていたけど。


悠希ができるだけ普通に接してくれているのが救いになってるのかもしれない。



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