流れ橋
後は、明日の最終日でテストは終わる。

最も苦手な数学がある。わたしの赤点候補ナンバー1だ。

こんなのちっとも自慢できることではない。ちゃんと勉強してる人にとって赤点などありえない話なのだ。

だけど、落ちこぼれ組のわたしにとって、この赤点という線を越えることは、なかなか難しかった。

何せ、日頃の努力の積み重ねや短期の集中力に欠けていた。

とにかく、ぐだぐたと語っているが、要は、勉強するしかなかった。

花火大会は、夜8時から始まる。

7時半には、交通規制がはじまり、花火を見る砂浜からぐるりと半径3キロぐらいあるだろうか。

規制がかかった場所に家がある人以外は、車が通れない。

だから、いつも砂浜の会場までは、臨時で運行するバスで行くか、バイクで行くか、自転車もしくは、途中まで送ってもらい、会場まで歩いていくという交通手段しかなかった。
その為、夕方くらいからぞくぞくと集まってくる。
< 115 / 201 >

この作品をシェア

pagetop