流れ橋
「よぉ。元気?」振り向くと、予想もしない人物が立っていた。

それは、中学の同級生の上田と神崎川だった。
わたしは、あまりに突然のことだったので言葉を失う。卒業してから、こんな再会をするとは、思わなかった。出来れば、もう二度顔をみたくなかったのに。

「何のよう?」朋子も驚いている様子だ。それに、ずいぶん警戒しているように見えた。
「そんな、言い方ないだろ。浴衣似合うね。かわいい。」上田は、わたしと朋子の両方を見ていった。

その視線が冷たく感じた。上田が、こちらを見ている。こわい。どうして、声をかけてきたの?

わたしは、ただ怯えて何も話せずにいた。朋子は、上田を睨んでいる。

この妙な雰囲気に、気づいたのか「じゃな。上田、行こうぜ。」と神崎川はいって、上田をつっついた。

早く、どっかに行って。わたしは、心の中で祈っていたが、上田は、動こうとしない。

「これから、誰かと待ち合わせ?よかったら俺たちと一緒に見ない?」
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