流れ橋
「うん、うん。やるときは、やるね。」わたしは、変なところで感動していた。

それから、提灯の灯りをたよりにしばらく歩いて行くと、ちょっとした空き地が広がっている。

いつも、ここに出店がひしめきあうように並んでいた。わたがし、金魚すくい、リンゴあめに、焼トウモロコシ屋さん。他にも、焼き鳥屋とかいろいろあった。

みんな、花火が始まる時間までここにいて、出店を見てまわっていた。

「少しも変わらないね。この光景。」わたし達は、出店がある空き地に着いた。

このすぐ先に、砂浜の会場がある。

「朋子、どの辺で待ち合わせしてるの?」たくさんの人が、行き交うなか、わたしは、大声を出して聞いた。

「あそこ。わたがし屋の前だよ。」朋子が、指さした。

まだ、あの二人は、来ていないようだ。誰もいない。

わたし達は、わたがし屋の前まで行こうとすると、後ろから声をかけられた。
< 134 / 201 >

この作品をシェア

pagetop