流れ橋
わたしは、言った。
「お前は、悪くない。最低なのは、俺の方だ。」上田は、静かに顔を上げた。
わたしは、不思議な気持ちになって、彼を見ていた。中学を卒業してからずっと、思っていたことがある。それは、夢にまでみるほどだ。それは、上田がわたしに対して、謝る光景だった。
今、夢ではなく現実にわたしに謝っているのだ。
わたしは、ただ茫然と彼を見てしまっていた。
「それに、」上田は、言いにくそうに言葉を続けた。
「卒業アルバムのことなんだけど。俺、あの時、何も考えずに書いたものなんだ。それが、ずっと傷つけたなんて。本当に、すまねぇ。」そういって、上田は、土下座している。
わたしは、ただ驚いて彼をじっと見つめることしかできないでいた。こんなふうに、謝ってくれることを心のどこかで、わたしは、ずっと望んでいた。その筈なのに。
何だか、虚しくて、ちっとも嬉しくなかった。
「もう、やめて。」わたしは、上田の体を起こした。
「お前は、悪くない。最低なのは、俺の方だ。」上田は、静かに顔を上げた。
わたしは、不思議な気持ちになって、彼を見ていた。中学を卒業してからずっと、思っていたことがある。それは、夢にまでみるほどだ。それは、上田がわたしに対して、謝る光景だった。
今、夢ではなく現実にわたしに謝っているのだ。
わたしは、ただ茫然と彼を見てしまっていた。
「それに、」上田は、言いにくそうに言葉を続けた。
「卒業アルバムのことなんだけど。俺、あの時、何も考えずに書いたものなんだ。それが、ずっと傷つけたなんて。本当に、すまねぇ。」そういって、上田は、土下座している。
わたしは、ただ驚いて彼をじっと見つめることしかできないでいた。こんなふうに、謝ってくれることを心のどこかで、わたしは、ずっと望んでいた。その筈なのに。
何だか、虚しくて、ちっとも嬉しくなかった。
「もう、やめて。」わたしは、上田の体を起こした。