神 様 の 言 う と お り
そんな夜を何回、何十回、何百回迎えただろうか。由紀はやがて中学に入学して俺は小学校六年生になった。
セーラー服を纏う由紀の姿は見慣れないせいか胸がドキドキするから目を向けられなかった。
「似合う?」
由紀が悪戯っぽく微笑んで、スカートを翻して見せる。
「……うっせぇ」
「綾人は冷たいなぁ」
そう言って俺の頭を撫でる。それを俺は勢いよく振り払った。
「子供扱いすんなよな!」
このとき、自分とは違う服をきて違う場所へいく由紀に、どんどん大人の顔をするようなった由紀に、なぜか俺は置いていかれるかもしれない焦りを感じていた。
あの夜の、深く暗い場所に。