月と太陽とオオカミとクロネコ

「……は? 何だ携帯かぁ……。凄い声出すから、何事かと思った…」

 取り敢えず、辺りをウロウロして探してみるけど、暗くて良く見えない。
 何だか泣けてきた……。

「おい、クロネコ! お前の番号は?」

「へ?」

「だから、お前の携帯鳴らしてやるって言ってんの。光れば見つけやすいだろ?」

「うん……」

 そっか。頭良いな、オオカミくん。

「番号、空で言えるか?」

「うん。090……」


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