トリックス☆スターズ

44.露天風呂でなかよしんにゃん

あたし達は予定より少し遅めの昼食をとっていた。


『こ・・コレが”あの肉”かんにゃん』

「見事なまでの骨付き肉ですね」

その骨付き肉はその骨を手に持ち、豪快にかぶりつくのが正式な食べ方らしい。かぶりついてワイルドに引きちぎる。
他のお客の食べ方を見ていたら、男も女もみんなそんな感じで食べていた。

『おじさん!”あの肉”って何の肉なんだんにゃん?』

すると、”あの肉”を焼いているおじさんはニヤリとして

「そりゃもちろん”あの肉”だよ」

と言ったんだ。
あぁ、やっぱり”あの肉”ね・・結局何だか分からない肉な訳だ。見た目通りにメチャクチャ美味しいんだけどね。何なんだろうね。
何の肉かが分かったら”あの肉”じゃなくなっちゃうから、あえて言わないサービスなんだろうけど。


『テントに戻ったら軍に明日の事聞いてみなきゃだんにゃん』

「そうですね、戻ったら聞いてみましょう
 お風呂の予定もありますし」

クリーダにとって一番のお楽しみがお風呂になった、大きなお風呂でゆっくり温まって明日に備えよう。


『そう言えばさ、組合の窓口の人はベイカから2人参加してるって言ってたんにゃん』

「一人はヘリオさんみたいですけど、もう一人は誰なのでしょうね」

『あの中にいるのかもんにゃん』

あたし達以外に10人位あのテントに居た、3~4人のパーティー組が3つ位かな?
殆どの人が朝どっかに出かけちゃったけど、どこかで明日に向けて特訓とかしてるのかもしれないな。
あたし達も朝に少しだけしたけど、あれだけじゃ足りる気がしない。特にあたしには何とかしないといけない問題がいくつもある訳だし。
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