トリックス☆スターズ

3.聖戦士ラピス・ラズリ

大男の名はラピス・ラズリ。
生まれ持った聖なるオーラが体内より常に発生している為、あらゆる攻撃を受け付けないと言う伝説のナイトだった。
普通どのクラスになるかは、本人が決めて行くものなのだが、ナイトは生まれ持ったこの特殊な体質がなければ絶対になる事は出来ない。

古い文献には、百年に1人程しか誕生しないと記されていた。
だが、この数百年間は全く現れる事がなく、今ではすっかり伝説的なものとなっている。

「ラズベリーって言ったっけ?」

「ラピス・ラズリだ」

ルビーはわざと間違えてるな。

「あんたって伝説の勇者クラスなのに、
あたしとか今まで全ッ然!そんな噂聞かなかったんだけど
これっておかしくないか?」

言われてみればそうだ、ルビーはそういう所にやたらよく気が付く。
わたし達魔法使いだけでなく、戦士や他のクラスであっても仕事を受ける為には、全て共通の組合に登録しなければならない。
組合には定期刊行物があり、それに登録者名簿が付属されて発刊されるので、その都度わたしは全てのクラスの人員を一通り目を通すのだがナイトなどと言うクラスは存在していなかった。
登録者名簿と言ってもそれ程多い訳ではなく、現在たったの100人にも満たない。
危険度が非常に高い仕事なので、高額な報酬が貰えるものの平和な生活を求め引退していく者や、命を落とす者も多く出入りが激しい。

そして名簿は上級クラスから載る。

もし、ナイトというクラスが登録されていたとしたら間違いなく1枚目のページに載る事だろう。

どうでもいい事だが、わたしのクラスである科学魔導士は組合にさほど認められていない為、一番最後のページに寄せ集められてしまっている。
それは小細工魔法士のルビーも同じ扱いだ、わたし達の共通点は他に自分と同じクラスがいない事だった。
負け惜しみになるが過去に例のないクラスである為に期待値が低いのと、個体数の少なさのせいで等級が上がりにくいらしい。
逆にヒーラークラスは個体数は多くはないが需要が異常に高い為、たとえ初回の掲載でも等級は上位になる。
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