Dangerous city
とてもハンドガンでは対処しきれない。

そう考えていた矢先。

「!!!!」

1発の轟音が轟く。

八戸のショットガンだった。

素早いポンプアクションから、次々とショットシェルを撃ち放つ。

その散弾は広範囲に拡散し、一度に数人の錯乱者達に浴びせられる!

ショットガンは至近距離ならば大型の獣を仕留められるだけの威力を持つ。

錯乱者といえど人間だ。

散弾を浴び、その肉体は無惨なまでに損傷させられる。

血しぶきを上げて力なく倒れる、元は人間だったものの屍。

「……っ」

あまりに凄惨な光景に、ハルカが顔を背けた。

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