世界で1番愛してる
生きる事が当たり前なんて、誰が決めたんだろうね。
「今年の冬は雪祭り。来年の春はお花見で夏は向日葵畑もいいね。花火して、バーベキューして…
まだ死ねないよ?涼太。」
まだまだ死ねない。
生きて一緒にいろんな事をして、いろんな場所に行くんだから。
「………おう…、葡萄狩りもだからな。」
「えー…葡萄はすぐお腹いっぱいになるじゃん。」
生きて、希望を見つけるんだ。
「まずは俺が18になったらシズを嫁さんにする事からだな。」
「当たり前です!涼太のとこに就職するのにとりあえず内定蹴ったんだから!」
束の間の夢だって言われたって構わない。
私は、今を大切に涼太と生きていきたいんだから。
「結婚したら子供だな。男なら野球かサッカーだな。」
「女の子は?」
「…シズに似た可愛い子なら好きな事やらせる!」
叶うか保障のない未来計画。
それでも、
夢を見る事は良いでしょう?