世界で1番愛してる


そこで手紙は終わっていた。



「っ……それなりにって……バカだなぁ……涼太…っ」


涙が止まらなかった。
泣かなかった、泣けなかったはずなのに涼太がくれた最初で最後の手紙が水浸しになるんじゃないかってくらいに涙が止まらなかった。


それなりに、か。
涼太らしい言葉だね。


涼太、わかったよ…。



それなりに生きて、それなりに幸せになったら涼太のところに行くからね。


涼太からのたくさんの想いが詰まった紙を封筒に入れようとして、封筒の中に小さな紙が入っているのに気がついた。





「……っ……りょ、た…」


破壊力バツグン。

それでも、悲しい涙なんかじゃないよ。


嬉しい涙だから…。




今、泣いたらまた笑うから。


だから今だけは泣いて良い?


明日からはちゃんと前を見て歩くから。



「…ありがとっ…」


最後は泣きながら笑ったんだ。








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