あたいの運命
それは、真夜中の2時前
寝室で休んでいるときに、突然、目が覚める。
和室6畳に父、母、あたいの3人。
「お母さん」
呼んでも勿論、返事はない。
寂しかった。
もっと、あたいに興味をもって欲しかった。
そんな気持ちが幻覚を生んだのか?
枕元に紫色の足が2本浮かぶ。
そんなにドロドロした感じではなくて
三ストのような感じ。
それを毎晩、目撃した。
子供心に「これが本当のお母さんかな?」と
本気で思った。
『私は余所からもらってきた子』
そう思えてならなかった。
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