黙れヘタレ


「運命の人っているのかねぇ〜」

小林はため息のように漏らす。
運命の人っていつどこで
現れるのかそれがいったい誰なのか
定かではないからすがるのも悲しい。
だから私はあまり信じない。

「運命の人っぽいこと
英語なんて言うんだっけ」

「知らないよ私、
英語苦手だし」

見たことある風景。
もうそろそろで到着か。
ピンポーンとブザーを押したのは小林。

「スピリチュアルみたいなの…」

「分かんないってばー」

考える気ゼロの小林は停止した
バスの入口へ向かう。

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