青蝶夢 *Ⅱ*
「ヒイロ、昨日の話だけど
 一人で子供を産んで育てる
 なんて、やっぱり
 無理じゃないか・・・
 
 俺は、今もお前を愛してる
 だから、俺と・・・」

「ごめん、アスカ
 
 貴方を好きだけど
 愛してはいないの」

真っ直ぐに飛鳥を見つめて
秘色は言う。

「貴方と暮らして、この子を
 育てる事が一番、いい事は
 分かってる
 母親なら、子供が苦労する
 道を選ぶべきじゃない事も
 ・・・
 だけど、一人の人間として
 私は、他に愛している人が
 いるのに・・・
 貴方の手を取れない

 ごめんなさい、貴方に連絡を
 取ったのは二人の間に子供が
 いる事実を知ってほしかった
 だけなの
 
 貴方と、私の未来は
 もう、別々のもの・・・」
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