青蝶夢 *Ⅱ*
「イブキの奴に、もっと
 食わせるべきだった
 かな?」

「知~らない」

ビールのあてに、残った
エビ料理をがんばって
食べる芳野・・・

「もう、いいよ
 はい、お口直しに
 枝豆、どうぞ」

「おっ、さんきゅ
 ヒイロ、お願い
 皿さげて
 
 海老は
 当分、見たくない」

そう言って、苦笑する貴方を
私は、心から愛しいと
思うのだった。

ソファーに、二人きり・・・

はしゃぎ過ぎて、疲れたのか
今夜は、いつもよりも早くに
眠ってしまった、花。

ついさっきまで賑やかだった
家の中が、今では嘘のように
静まり返っている。
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