青蝶夢 *Ⅱ*
至近距離で見つめ合う、瞳

今すぐ、ここで
口づけたいとさえ、思う・・・

きっと、貴方もそう思ってる?

「ヒイロ」

その声は、伊吹の声・・・

私達は、咄嗟に離れた。

「どうして、ここに?」

私は、伊吹の腕を取った。

「ママが、急に家に来て
 たまには、イブキと二人で
 外食でもしてきなさいって
 追い出されたの」

「・・・そうか」

「事務所の近くで待っていれば
 貴方に逢えると思って
 そうしたら偶然、ヨシノ・・
 ヨシノさんに逢って・・・」
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