黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
観覧車には、ずらりと並ぶ長蛇の列。
「うわぁ、並んでるねぇ〜」
「しょうがないじゃん。
並ぼっかぁ〜♪」
こうして並ぶこと30分。
集合時間はとっくに過ぎてるけど、そんなのお構いなしなのが私たちである。
ついに、私たちの番になった。
「何名さまですか?」
「じゅ…―――」
「2人。
…――扉閉めて」
「え!?
ちょ、海翔何してんの!?」
夏芽の言葉を遮り、半ば強引に私を観覧車に押し込んだ海翔。
従業員の人は、戸惑いながらも扉を閉めてしまった。
下では、再びギャアギャア騒いでて煩いけど、
観覧車の個室の中は、めちゃ静か。
「かい、と………?」
「………ヨル、ってさ。
本当に、男?」