黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ






「…――でねえ。
親父に聞きにいく」





あれから、勤に何度も電話をかけたけど出なくて。

だんだん苛ついてきた暁がとうとう立ち上がった。





「部屋から出るなって言ってたけど、いいの?」


「平気だろ。
ここ俺の家」


「でも、教えてくんねえかもよ?」


「最初からダメ元だ」





渋々暁に続き部屋をでた。


すると………。

見覚えのある後ろ姿が目に入った。





「つ、きや……、と理人……?」





ふり返った彼らは、やっぱり月夜くんと理人くん。


どうしてここに?

ここは暁の家だ。
なんで知ってる…?


いや、住所は紅蓮組としてだったらわかるか。



月夜くんたちも驚いたらしく、〝学校なんじゃないの!?〟って。


そう驚くってことは、もとから俺たちがここにいないと思っていた証拠。



だとしたら、俺たちに用事があったわけじゃない。


だったら誰に?








< 494 / 514 >

この作品をシェア

pagetop