黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
「……ひいら、ぎ?」
「え、つっくん…!?」
なんだ、この驚きよう。
憐慈なんて、ソファーから落ちてるし!
まぁね、あんだけ逃げてた私が、自分から出向くなんて。
普通に考えればおかしい話だ。
「どうしたんだよ、ここにきて……」
「いや、お前らに話があって」
「そう。
丁度良かったよ?
こっちも、話しあったから」
ソファーに座り、前にいる紅蓮を見据えた。
向こうも話があると言った。
恐らく、話は、勧誘のことだろうから。
私から、入れさせてくれと頼むのは、
私のプライドが許さない。
そもそも、勧誘してるのは向こうなんだ。
私がどうして頼む必要がある?
向こうが頼むべきでしょ?
だから、向こうから話をしてもらうのが一番いい。