黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ











私と同じように、紅蓮も私を見据えていた。



私が話し出すのを待っているのだろう。




けど、私から話すつもりは一切ない。



だから、私も紅蓮を見据えながら待つ。









「………お前、今までどこにいたんだ?

下っ端全員で探しても見つからないなんておかしいだろ?」











折れたのは、紅蓮だった。


まぁ、紅蓮が折れなければ、永遠にこの沈黙が続くことになっていたけど。








「探してた、って、どこらへんを?」



「青龍の縄張りの地域全体だ」



「へぇ、なるほどね。
だったら、見つかるはずがねぇな」



「………?」



「俺、実家に帰ってたから。

実家は、青龍の地域じゃねぇし、

ここから結構遠いから」








まぁ、ほとんど嘘はついてないよ?


実家だって、黒蝶の地域内にあるし、ここからだと遠い。




ただ、実家には帰ってないけど。








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