バトルロワイヤル
「…命の重みはかけがえのないもの?……笑わしてくれるぁ」住之江は銃を持った手で自分の額をさすった。
(ブチンッ)
「てめぇらは何も知らんだろぉがなぁ、オレにとっちゃ人の命はとても尊いんだよぉ!!」
(グイッ)(ダダッ…)健太は児玉の学ランをひっぱって走りだした。
「遊びは終わりなんだよぉ!」
(ドキュンドキュウーン…)芦屋はライフルを放ったが当たらなかった。
「チッ…」芦屋と住之江は健太を追い掛けた。

―RANルーム―
「紙本さん、児玉チームが2のB地点から離れて、監視カメラのないところへ行こうとしてます!おそらく4階男子トイレに向かってるでしょう!」
「あの馬鹿、監視カメラがなかったら危険かわからないじゃない!」
―4階廊下―
(…ザー…中川君、早くもどりなさい!)トライシーバーから紙本の声が流れた。
「………。」健太は無視した。
(…もうすぐだ…。)
―RANルーム―
「やっぱり男子トイレです!」
「中川健太…一体何するの?」

―4階男子トイレ―
「こんなとこに連れてきて何する気だ?」走って息の切れた芦屋に代わって住之江が言った。
「……今からここで、お前達を………殺す!!」
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