バトルロワイヤル
この猫田という男は語尾に“ッス”をつけるのがくせらしい。
「とりあえず自己紹介をしときますわ。」猫田のペースにどこか狂わされる。
「…僕は藤岡です!!1年です!よろしくお願いします!」1番右にいる背の低い男のが元気よく言った。
「オレは大石です…。…よろしく…」2番目の暗そうな男が言った。
「………。」
「…次お前やで!!」猫田は言った。
「は、はい!!」声が裏返っている。
(…クスクス)真弓が笑うと男の顔は赤くなった。
「ぼぼぼ、僕はに、西尾です!2年です!よ…よろすくお願いしまふ……。」
(…こいつどんだけ緊張すんねん…)もはや誰も笑っていない。
「…私は広瀬です。1年です。よろしくお願いします。」最後に小柄な女の子があいさつをした。
やっぱり1日行動を共にしたことがあっても名前と顔は全員覚えていないもんだ。
続けてオレ達は自己紹介をした。

「……最後にオレは児玉だ。…ところでこの特殊部隊は何をするんや?」児玉は自分の紹介が終わるとすぐに質問に入った。
「まぁ口よりも見てくださいな!説明できないッスから!」
猫田はオレ達を準備室に案内した。
< 133 / 358 >

この作品をシェア

pagetop