バトルロワイヤル
「…ハア…ハア…。…さっきの竜巻に巻き込まれたって本当か!?」徳光達は息を切らしながら入ってきた。
「……みんな死んじゃった…。」P研のはもぅ立つ気力もない。
「………」RANルーム内は静かになった。
「………これも私達人間のせいなのよね…」真弓は突然口を開いた。
「…お母さんが言ってた。私の子供の頃より今は異常気象が多発しているって…。」
地球が2012年に入った頃から異常気象は多発するようになり、今では月に1回以上発生するようになった。
「…神が与えた罰なのかもしれないわね…。」
「……じゃあその罰のために鎌田達は死んだって言うのか…?…ふざけんなぁ!!」大野は立ち上がり、真弓に殴りかかろうとした。
「大野、やめろおぉ!!」徳光は大野の胸ぐらをつかみ、床に叩きつけた。
「…池野さんに八つ当りしても意味ないやろが…」
「…ぐっ…」大野は大粒の涙を流した。
こんな徳光は初めて見た。
「…すいません。」大野の精神は落ち着いたようだ。
その表情を見て徳光は優しく微笑んだ。
「…大野…紙本や、死んだ部員達のためにもハッキングを成功させろ!!」
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