バトルロワイヤル
「ちょっと待て!全部爆破ってどういうことやねん!」オレはパソコンにむかって怒鳴った。
「まぁ待てや亮佑…」児玉はオレの前に腕を出した。
《まぁそれなら問題はないんですよ!》総理は答えた。
《…といいますと?》記者は総理にマイクを近付けた。
《私の息子の首輪はすでに外してあるんですよ!》
《……それはテレビで言っていいことなんですか!?》記者は驚いたように言った。
《まぁ言ってはいけないことですけど、テレビがついている学校には映らないように電波を打ち切っていますし、何より、テレビを作る技術を持ったこどもなんていないでしょう…。》総理は笑いながら言った。
《それに保護者の方々に何か言われても政府の前ではなすすべもありませんから!》
《…そうですか…。》
「…ボロがでたな…。」児玉はにんまりして言った。「…えっ!?どういうことッスか?」薬師寺は児玉の方に向いた。
「首輪を外したってことはハッキングがあるってことじゃねぇえか!!」児玉は薬師寺の肩を叩いた。
『おおぉ!!』その場にいた部員は声をそろえた。
「そして何よりお前達はこのパソコンをテレビに変えるほどの技術があるんだ!絶対に…できる!」
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