バトルロワイヤル
「…わかった…」突然真弓の横で広瀬はつぶやいた。
「えっ!?」
「あいつが出してる火炎放射の熱で細菌が死んだんだわ…。どんな細菌も高温の火を通せば死んでしまう…。」
「じゃあ…」
「だからこいつ相手に細菌は無意味なのよ…」広瀬の解釈により細菌は全くの無意味になった。
「だからなんやねんてっ…!!」広瀬と真弓の近くにいた男が急に中塚に向かって走った。
(ドギュゥンドギュン…)
「アームズだ!!」
男は中塚に向かって散乱銃を放った。
「…がはっ…」中塚は血を吐いて吹っ飛んだ。
「白金!!」
撃った男は理科部員の白金敦(しろがね あつし)1年だ。
「なんて威力だ…。中塚(やつ)は防弾ジョッキをしてるんやぞ…!?」オレは吹っ飛ぶ中塚を見て言った。
「…痛ってぇぇ…」中塚は口を拭って起き上がった。
その瞬間
(………!!)
(…ドッ)中塚の左腕を矢が打ち抜いた。
「ぐあぁぁぁあ…!!」中塚は腕を押さえて倒れた。
「オレの武器がアームズだけと思ったか?…これはボーガンだ!!」
「くっ…糞がぁ、お前ら全員殺してやる!!!」
中塚はポタポタと血を流しながら起き上がった。
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