バトルロワイヤル

報われた

林道は目を覚ました。
「よかった!生きてた!」児玉は林道の手を握った。
林道は児玉の手を握り返す力がない。
「なんで避けなかったんだよぉ?」児玉は言った。
亮佑(オレ)や理科部も児玉の元に来た。
「…それは…これでお前の気が済むなら…楽になっても…」林道に限界が近づいてきた。
「バカヤロウ!!何言ってんだ!…オレ達こっから助かるんだぜ…。首輪だって取れて自由なんだぜ!」児玉の目から涙がボロボロと出てきた。
「…そうか…。でも…オレはもう…お別れだ…」
『……!!』
林道のこの状況を見ればわかるが何かが全員の体によぎった。
「まだだ、死ぬな…」
「最後に…」林道の声がかすれた。
「お前のオレへの気持ち…少しは…報…われたか…?」その言葉に児玉は林道の体に顔をうずめた。
「当たり前じゃねぇか!最後の拳でお前からの気持ちが全部オレの中に入ってきた…。…リンドー…すまん!!」
「…そうか…、あり…が……―」林道の言葉が止まり体温が極度に下がった。
「リンドー…、リンドー?死ぬなよ!なぁ?死ぬなってんだろぉ!」
児玉は必死に心臓マッサージをしたが虚しい時間だけが過ぎ去った…
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